学業とアルバイトの両立
私が大学生の頃は、塾の講師とカフェでアルバイトをしていました。
母からは仕送りを貰っていましたが、仕送りだけでは食べるだけで精一杯。
いくら節約をしたところで、化粧品や洋服を買うお金は全くありませんでした。
なけなしの貯金が底を付くまでにも大した時間は掛からず、大学時代に本当の意味で一人暮らしの大変さを知る方も多いのではないでしょうか。
当然、アルバイトに力を入れ過ぎると本業であるはずの学業が疎かになり、友達に頼った試験勉強で何とか単位だけを取得していくことになりますよね。
私を大学生にする為に快く送り出してくれた母に申し訳無いなと思いながらも、次第により稼げる求人広告が無いかを探すことに没頭していきました。
それでもキャバクラと風俗の違いも知らない私は、何となく夜のお仕事に嫌悪感があり、頑なにキャッチや風俗の求人情報を見ることはありませんでした。
今まさに大学生であれば、かなりの高確率でアルバイトをしていると思いますが、それも当たり前です。
私が借金を抱えた際の債務整理をしてくれた弁護士の先生がこう言っていたのです。
20年前の大学生が1日に使える金額は平均2,400円だったのに対して、現在の大学生が1日に使える金額は平均900円にまで下がっているそうなのです。
もちろん昔の方が物価が安かったということもありますが、同じ大学生でも時代によってこれだけ生活レベルが変わってきているのです。
いかに今時の大学生が、一人暮らしをしながら学業に専念することが難しいのかが分かりますよね。
しかも、ぽっちゃりした女の子であれば、一般的な女性よりも食費が多く掛かってしまうので、尚更大変ですよね。
時給も重要ですが、賄い付きのアルバイトを優先的に探す方もいるのではないでしょうか。
頭の良い女の子ほど求人広告を見ている現実
そんな中、お店の面接に同席している私が一番驚いたことは、偏差値の高い大学に通う学生が少なくないということです。
当店はぽっちゃり専門店ですので、一般的な風俗店と比べると応募をしてくる女の子の数は少ないです。
それにも関わらず、結構な割合で有名大学の女の子がやってくるのです。
最近の実績で言うと、面接に来た22歳以下の女性は10人いますが、その内の半分である5人が有名大学の学生です。
残りは専門学生とフリーターが2人ずつと、最後の一人は地方の私立大学生が出稼ぎ希望で応募をしてきました。
彼女たちを面接していると、つくづく「賢いなぁ」と感じます。
奨学金や親の都合といった借金を理由に風俗の世界へ入ってくることに違いはありませんが、若くて商品価値の高い大学生のうちに働いて、大学卒業と同時に辞めたいという計画のもとで応募をしてくるのです。
このように面接を重ねると私の大学時代と比べると全く違って驚きの連続です。
大学時代の私であれば、有名大学に通いながらぽっちゃり風俗店で働く女の子を見たら理解出来なかったでしょうし、「私は風俗で働くようなバカな女じゃない」とさえ思ったかもしれません。
しかし、きっかけはどうあれ、風俗で働きながらお金に困ることなく、遊びもオシャレも楽しんで、就職活動をこなして大手企業へと勤める彼女たちは愚かなのでしょうか?
最低賃金のアルバイトを掛け持ちをして授業にもろくに出ず、語学系の大学に通ったものの何も残らなかった私と比べると、若い頃からきちんと自分の人生を考えている彼女たちの方がよっぽど賢いのではないでしょうか。
借金苦や両親への体面の悪さに囚われ、冷静な判断力を失い、世間体ばかりを気にしていることの方がよっぽど愚かなことだと思うのです。
だからこそ、若い女性が借金で苦しんでいるのであれば、偏見を捨てて、まずは高収入の求人情報を見てみることから始めてみて欲しいのです。
どのような状況であろうと、どんな場所で働こうと、結局は自分自身の決断こそが、自分の評価を決めると私は思うのです。