求人情報だけではブラックバイトか分からない

高収入バイトの印象が変わったきっかけ

かつげの人気雑誌「小悪魔ageha」初めての体験入店がすんなりと終わって、私が一番最初にしたことといえば、繁華街で配られている高収入求人誌を手に入れることでした。
目的は単純で、お給料の相場を確かめたかったからです。
友人の誘いだったからこそ、この金額が一般的なのか特別待遇なのかを知りたかったのです。
幸い、求人誌に載っている他のお店よりはちょっと良かったのですが、相場の範囲内と言える金額でした。
当時は「小悪魔ageha」というキャバクラ嬢を中心としたファッション雑誌が人気で、女子学生の将来なりたい職業ランキングのTOP10にキャバクラ嬢が入るほどのブームになっていました。
勉強もしないで適当に生きてきた女の子の成れの果てがキャバクラ嬢や風俗嬢だと見下していた私も、実際に働いてみると、自分がどれだけ小さなプライドと偏見に凝り固まっていたのかが分かりました。
その証拠に、初めてのお給料を貰った時には、「どうしてもっと早くにこの仕事をしなかったのだろう」という後悔で一杯になったほどです。
日に日に借金は増え続けていたのに、様々なバイトの悪い所ばかりをあげつらって、単純に働くことから逃げていた子供だったのだと思い知らされました。

風俗業界の閉鎖性が悪いイメージを増長させる

たとえ流れに身を任せて入り込んだ夜の世界で、ブラックバイトと言える悪質店に出合わなかったことは幸運だったと言えます。
高収入系の仕事に関わらず、どのようなバイトにもブラックバイトは潜んでいます。
それでも風俗や水商売のイメージが特に悪いのは、業界の閉鎖性が大きく関わっているのでしょう。
私も転職に限らずに求人情報を見る機会が増えましたが、とにかく文字だけを読んでも分からないことが多いものです。
時給や日給などは一般的な求人広告でも見慣れているので分かりますが、バック制度やアリバイ対策といった専門用語はもちろんのこと、送迎サービスや寮完備といった読めば意味が分かるものでも、実際にはどのようなサービスを受けられるのかが分からないですよね。
さらにお店によっては嘘ばかりを書いて女の子を集めようとする悪質店もありますし、ネットで情報を集めようとしてみた所で、掲示板サイトなどは基本的に悪いことしか書いていませんので、応募者の立場からすれば何が本当なのかはさっぱり分からないと思います。
以上のように風俗業界では、実際に面接に行ってみたり、働いてみなければ、求人情報に嘘が無いのか分からないという特殊で悪質な問題があるのです。

ブラックバイトかどうかは働いてみないと分からない

ブラックバイトの境い目求人情報を見たり、掲示板サイトを見たりしてみた所で、外から見ていただけでは実情が分からないのが風俗業界というものです。
また、世間ではブラックバイトやブラック企業という言葉を目にする機会が増えましたが、どのような条件がブラックなのかは人によっても変わるはずです。
私からすれば、キャバクラや風俗の仕事よりも、大学時代にやっていた塾講師のアルバイトの方がよっぽどブラックバイトだったと思います。
安い給料で先輩講師と生徒の板挟みになったり、正社員の代わりにテスト問題を作成したかと思えば、お茶汲みなどの雑用までさせられる始末です。
それに対して、キャバクラや風俗では桁の違うお給料が貰えますし、お客さんも先輩講師や生徒のように自分だけの都合を押し付けてくることは少ないです。
短時間で高収入が稼げて、働くことへのストレスが少ないことを考えれば、特に学生にとっては学業とバイトを両立する上で、ライフワークバランスを取りやすいと思います。