移籍をきっかけに生活にもゆとりができました
ぽっちゃりヘルスへ移籍することを決心した私ですが、それでも面接を受ける必要がありました。
面接では主に働く時間を短く済ませたいことを伝え、スタッフ側からはサービス内容の説明をされました。
キャバクラとのサービス内容の違いとして、個室であることやお客さんとの接触はもちろんのこと、エッチなマッサージがあることを事前にキャバクラの同僚から聞いていたので、面接時でも不安はありませんでした。
そのまま体験入店に入り、最初のお客さんがキャバクラ時代の常連さんだったのも、恥ずかしさよりも安心感の方が勝っていました。
風俗の仕事はキャバクラの会話だけの関係と違い、お客さんが精神的にも肉体的にも満足できるかが重要となってくる為、決して楽な仕事ではありません。
接客中の集中力が以前に増して必要になりますし、お客さんの反応や表情を直に見ながら臨機応変に対応していかなくてはなりません。
それでも、その大変さに見合うだけのお給料は貰えるので、キャバクラ時代よりも時間の余裕が多く作れたことは嬉しかったし、今でもあの時の決断に後悔はありません。
おかげで大学での講義の予習や復習もできたし、学内の友達も増えました。
借金を抱えていた私でも、時間だけでなく金銭的な余裕もできたからこそだと思っています。
ぽっちゃり店での経験で将来の夢が変わった
こうして大学生活を過ごしていた私ですが、自分の将来に対して少しずつ変化が起きてきました。
元々、語学系の大学に通っていたはずの私が、医療系の看護や福祉の仕事に興味が湧いてきたのです。
この変化には、恐らく風俗店での接客が大きく関係していると思います。
ぽっちゃりヘルスで働いていた当時、私はどうすれば短時間でより多くのお金を稼ぐことができるかを追求していました。
太っている時点でお店のコンセプトには合致しますが、それだけでは同僚との差別化が図れずにお客さんを効率的に取ることができません。
そこで、サービスの一環として自分なりにマッサージを学んでいったのです。
東洋医学の勉強に始まり、アロマテラピーの資格も取得しました。
こうしてお店のサービス内容に加えて、より本格的なマッサージができる風俗嬢としてキャラクターを際立たせたのです。
この作戦が功を奏し、数少ない出勤でも予約で埋まるほどの人気を得たのですが、それよりもその結果が自信に繋がり、仕事を通じて人の身体をケアすることに自分の喜びを見つけたのです。
そして、大学を留年することなく、無事に4年で卒業をし、志望先であった医療関係の仕事に就職できたのです。
自分と同じ境遇の女の子をサポートしたい
そんな私が今でも風俗を続けている理由は、感謝の気持ちがあるからに他なりません。
焦って自分を見失っていた私に冷静さを取り戻させてくれた皆さんへの恩返しをしたいと思っています。
そして、風俗業界と借金の関係性が深いからこそ、私のような存在が役に立てることも多いはずですし、少なくとも私と同じ境遇の女の子をサポートすることができるはずです。
何かと偏見の多い業界ではありますが、お客さんから感謝をされる立派なお仕事であることに間違いはありません。
ただ体を売ればいいという単純なものでは決してなく、まっとうな接客業であることが分かると思います。
借金苦や生活苦に悩む日々が続いているのであれば、試しに面接に来て話を聞いてみてください。
雑誌やネットで求人情報を探すことも簡単ですが、文字だけでは実情が分かり辛い点がこの業界の課題でもあります。
本来であれば立派な接客業の一つなのですから、風俗嬢の待遇についてももっとオープンになって良いはずです。
近年では、風俗嬢を支援する団体ができたりしてはいるものの、いまだに裏の世界という固定観念が根強い為か、変化のスピードは遅いままです。
だからこそ面接のように、実際に会って話ができる機会が重要だと思います。
そこで、次回の記事では私がどのように面接をしているかについて、詳しく書いていきたいと思います。